文学をとおして戦争と人間を考える
彦坂 諦(著)
- 出版年月
- 2014/10
- ISBN
- 978-4-8462-0411-2
- 判型・ページ数
- A5
- 定価
- 本体2800円+税
- 在庫
- あり
本の内容
彦坂 諦(ヒコサカ タイ)
1933年生まれ。49年、中国の大連市から帰国。東北大学で日本史を、早稲田大学でロシア文学を学ぶ。木材検収員、通訳、非常勤講師など終始臨時雇いの身分で働いてきた
目次
自分をうしなわされて兵となる―富士正晴『帝国陸軍における学習・序』
体験はつたえられるのか?―古山高麗雄『断作戦』
戦場における日常―伊藤桂一『悲しき戦記』
日本軍将兵と性暴力―田村泰次郎『裸女のいる隊列』『蝗』他
兵から人間にもどれるか?―大岡昇平『野火』
青春なんてなかった―福永武彦『草の花』
こどもが生きた「満州」―三木卓『ほろびた国の旅』
中国とどう出会ったか?―堀田善衛『時間』、武田泰淳『風媒花』
まけいくさと庶民―木山捷平『大陸の細道』『長春五馬路』
母語をうばわれるということ―金達寿『玄界灘』
郷に入れば郷にしたがうじゃ―井伏鱒二『遙拝隊長』
シベリア体験―石原吉郎『望郷と海』